解き放たれた犬

 5歳の時に誘拐され、悪徳高利貸しのバートによって番犬、そして闘犬になるべく育てられた男ダニー。常に首輪をはめられ、脅迫兼戦闘要員として借金の取り立てと闘いに明け暮れる日々。感情さえも無くしたダニーが唯一興味を示したものがピアノだった。そんなある日、ダニーは取り立てに向かった先で一台のピアノに遭遇する。そしてピアノに心奪われているダニーに、盲目のピアノ調律師サムが話しかけてくる。サムは戸惑うダニーに優しく接し、鍵盤の叩き方を教え、調律の手伝いをさせる。やがて2人は少しずつ心を通わせていくのだが…。

結構軽い気持ちで借りたこの映画。実は予想外の大当たり。
物語として筋は通ってるし、アクションとしても見事。ストーリーを主軸に据えている部分があるためシーンそのものは短めですが、それでも楽しめる内容でした。
いや、いい演技しますよ、ジェット・リー
今回は荒い演技が、むしろキャラ性を立てる意味では正解だと思いますね。武術なんて上等なもの、あのキャラでは習ってないでしょう。
 
……しかし、俺がいいって思う映画って大概世間からは駄目映画とか色々言われてるんだよな……。*1
この作品もそんな感じなので、ちょっと悲しい限り。

*1:条件として『自分が目をつけたもの』というのがある。